こんにちは、ももこです!
今回は、年末にこそ読んでほしい3冊の本を紹介します!
短編集や絵本なので、バタバタする年末の合間をぬって読める本ばかりです!
1冊目:アンソロジー「X’mas Stories 一年でいちばん奇跡がおきる日」
せっかく奇跡がおきるなら、クリスマスがいい。
この本は、クリスマスにちなんだ話を集めたアンソロジーです。
クリスマスの東京にタイムスリップしてしまった武士や、クリスマスを目前に控えたサンタ“たち”など、一味ちがうクリスマスが味わえます!
その中でもおすすめは朝井リョウさんの「逆算」です。
主人公は、うだつの上がらない毎日をおくるOL。
自分を変える“特別なきっかけ”がほしくて、職場の同僚をクリスマスのディズニーランドに誘います。
自分より豊かな人生を送っている人には、どんな“特別なきっかけ”があったのか。
なんの“特別なきっかけ”もない、私のこんな人生はいつまで続くのか…。
繰り返しの人生や、他人との差に辟易している主人公にかけた同僚の言葉が、同じ時代を生きている読み手にも染みてきます!
否応なく区切りがつく年末にこそ、ただ忙しく流れていく日々を労わってあげませんか?
2冊目:伊坂幸太郎「終末のフール」
あと3年で滅亡する地球で、なにをする?
舞台は、地球滅亡の予告から5年が過ぎた仙台の団地。
登場人物たちは、残り3年という同じ寿命を生きています。
この本は、残りすくない人生に対する目的と希望の話です。
みんな、最初からポジティブだったわけではありません。
悲観するだけの人生から、軌道を変えて生きているのです。
どう生きても、過ぎる時間の長さは変わりません。
あなたは、残りすくない日々に、どんな目的をもっていますか?
あと3年で地球が滅亡するとき、あなたにとっての希望はなんですか?
3冊目:エラ・フランシス・サンダース「翻訳できない世界のことば」
その感情に、名前をつけて。
この本は、翻訳が難しい、その言語特有の表現方法を集めたものです。
たとえば、日本語だと「木漏れ日」や「ぼけっと」などが出てきます。
意味も実態もないものに意味を持たせるこの言葉から、日本人がなにを大切にしているかを感じることができます。
他の国の言葉で翻訳できないということは、最低限生きていく上で必要な言葉ではないということです。
その国の人が、何を大切にして生きているかということ。
その国の豊かさの源を知り、自分の感じ方の幅を広げることが出来ます。
日々のなんでもない瞬間に意味を持たせて、この1年間の濃度をより深いものにしませんか?
さいごに
残りすくない今年が終わっても、年が変われば、また新しい1年が始まります。
流れていく時間の意味を再確認して、新年を迎える土台をつくってあげませんか?
それでは☆